◎賃貸と住宅併用住宅においては都市部と郊外では事業の展開が
異なる。

1、郊外事業。東京に良くあるタイプである。
1階が家主の住宅。2階がアパート。
住居部分が全面積の50%以上であれば、土地の固定資産税
が6分の1に軽減される。
モデルケースを考えれば、1階の床面積が30坪。
2階が7坪のアパート4戸とする。
東京の家賃は5万円~7万円。木造の建築単価は坪55万円
前後。

2、都市部での併用住宅。
店舗を営んでいるオーナーは、1階が店舗。2階が賃貸マン
ション。3階がオーナーの自宅が多い。
この分野では、アサヒへーベルが断トツの業績で、へーベル
が10戸とすれば、パナホームが3戸。積水が2戸の割合で
建て替えられている。
いずれも鉄骨パネル建築物である。

ここで、ローンの問題だが、フラット35は、自宅に隣接する店
舗や事務所であれば融資するが、賃貸併用住宅には融資しない。
都銀・地銀・信用金庫は融資する。
郊外の企業は、アパート併用住宅に力を入れるべきであり、都市
部は併用住宅の建替えに力をいれるべきである。

へーベルが、都市部で独占的になってきている。
1戸建築が出たら周辺の店舗事業者に集中的に営業をかける。
建築中と竣工後の現場見学会に力を入れている。
推定では、へーベルもパナホームも積水ハウスも建築本体単価は、
坪80万円~100万円であろう。