★彷徨える巨人。トヨタ自動車の住宅事業に将来性はあるのか?★

トヨタ自動車が住宅事業に進出したのが約45年前。

鉄骨ユニット住宅を開発した。

全然売れなかった。

トヨタは現在でも販売のノウハウがない。

始め自動車ディラーに住宅を販売させていた。

ディラーは自動車を売るノルマを抱えているので住宅を売るどころではない。

こんな初歩的なことも分からなかった。

万年赤字、創業以来単年度黒字を出したことがない情けない会社。

 

ところが、ミサワホームが経営破綻して「棚から牡丹餅」のように手に入った。

トヨタにとってミサワホームは、欲しくて、欲しくてたまらなかった会社である。

ミサワを手に入れたのに、東京ミサワホームの営業をスカウトして、トヨタホーム東京の販社が初めて利益が出るようになった。
現在の体制は、トヨタホールディングスという持ち株会社をつくり、そこにトヨタホームとミサワホームをぶら下げる形態である。

ミサワホームの上場を廃止する。

 

僕は、これを「弱者連合」と言っている。

創業者の三澤社長が辞めさせられてから、新しい商品が出なくなった。

コマーシャルも40年前の南極大陸のミサワの居住棟を使っている。

売上も伸びない。

そこでトヨタ社長は、自社の持つ土地に「分譲住宅」を開発することを大々的に宣伝している。

このプロジェクトにパナホームも参加している。

4社連合企画だが、いずれも住宅販売のノウハウのない弱者連合である。

トヨタがいくら土地を持っているからといったってたかが知れている。

(僕の推定では工場跡地を入れて約200万坪)
こんな事業が、トヨタを支える未来事業にはならない。
トヨタの家訓として、一代毎の社長が、新しい事業を創業するということになっているが、そもそも地場産業である住宅事業に進出したのが失敗である。

トヨタには現在6兆円の現金があるのだから、将来性のある事業を創出すればいいのにそれが出来ない。

豊田社長がテレビに出て頑張っているが、なにやら一人相撲を取っているようで、哀れである。


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