★競売不動産の実践★ ドキュメンタリー。
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※残り物に「お宝」がある。
プロとしての競売は転売益にある。
最近は普通の人も競売に参加して、時価の80%ぐらいで落札するから、プロとしてのメリットはない。
普通の人が目につけない、競売残り物件に「福と宝」がある。
以下、僕が実際に落札したケースを紹介する。
■管轄裁判所。静岡地裁沼津支部。
先ず、普通の裁判所は競売3回までだが、静岡は4回まで行う。
当時だが現在は知らない。これを俗に「4審法」という。
以外は「3審法」ということになる。
例)第1回の標準落札価格。1,000万円。
第2回、500万円。
第3回、250万円。
第4回、125万円。
大体このように毎回50%が引き下げられて行く。
4回目で落札者がいない場合は、競売流れとなる。
ここにも「お宝」があるのだが。
※僕の落札例。
1、物件:伊豆熱川温泉。20室のアパート。
2K(社員寮)築30年。鉄骨コンクリート造。
土地借地、面積250坪。地代年30万円。
2、当方は熱川にある観光ホテルより依頼されて、この物件を入札することになる。
4回目の入札価格。11万円。4社が入札する。
3、2社が11万円。3社が113,000円。僕が113,300円。で、
300円の差で僕が落札した。100円の単位をつけるのが、ひとつのコツである。
4、地主との更新地代交渉。
地主は基本的に更新に応じる義務がある。ただし、地代等の改正は可能である。
結果年35万円の時代を払うことで合意。新しく、30年の賃貸借契約を結ぶ。
5、この物件の価値。
アパートで考えれば1室月3万円。年36万円×20室=720万円。
6、当方原価。
落札費113,300円。地代更新費6ヶ月分、175,000円。合計288,000円。
7、利回り換算。130%。
8、転売可能価格。20%利回りとする。1,800万円。
9、転売利益。1,771,200円。
だが修繕費を500万円程度見る必要があるから、転売益は1,200万円余となる。
10、つまり、この競売物件は1,000万円で落札してもメリットがある。
事実、地主との交渉の時、不動産業者が立ち会ったので、僕が「何故、あんたが落札しなかったの? 「僕の方は初めから落札した人から1,500万円で買い取るつもりだったんだ」業者「入札したかったのですが、お金がなかったんです。1,000万円ぐらいで札が入ると思ったんです」
11、この物件は初めからホテルのオーナから、従業員寮にと頼まれていたので実際 は転売しなかった。顧問料を月80万円もらっていたので、この落札はサービス(報酬無料)
※その後、熱海の大ホテルのすさまじい競売(落札価格約3億円)を担当することになるが、1万字でも足りないので、またの機会に。
のちに、僕が「競売マニュアル」を書くが裏の裏のノウハウなので市販していない。
(熱海ホテルの競売は弁護士7名。反社会勢力3団体が絡む大事件に発展する)
★競売の実務知りたい方は実践法を指導します。