これは北陸の人口3万人の小都市での定借注文住宅のケースである。当方が現地にお伺いし、地主さんと面談したのが5月中旬。農地2,600?である。
60坪5宅地を分譲。1区画約800万円。定借土地1区画70坪5宅地。期間70年。
当方が地主さんへの企画提案書及び地代、権利金、敷金、固都税、相続税評価額を計算。70年分。
地主さんとの包括契約書、特約書、ユーザーと地主さんの契約書、重要事項説明書作成。地主さんと不動産業者調印。次いで農業委員との事前打合せ。測量、造成工事会社との開発申請、造成工事、区画分割打合せ。銀行との工事費の繋ぎ融資とユーザーの定借ローンの打合せ。建築業者5社と面談。5宅地に各社2プラン、計10プランの作成と看板作成指示。司法書士との登記方法アドバイス。建築業でないので「建築条件付」と出来ないので「推奨プラン付き」とする。「ミニ、設計コンペ方式」である。これが地元新聞社の「北陸初の」という記事になり、この記事で計10宅地の申込みがあった。これが10月。工事完了が11月であるのに。広告費ゼロ円である。さて、この場合の地元宅建業者の利益はこうなる。
5宅地の売買。1区画800万円×5宅地=4,000万円。手数料6%計240万円。
建築費平均1戸3,000万円×5戸分=1億5,000万円。建築会社からのキックバック。
10%=1,500万円。他に5宅地の土地管理手数料が70年間収入となる。
ここまでのコンサルの当社総合費用。税別60万円+2日分の交通費である。
安い(笑)
この成功でこの地主さんが隣接に持つ農地2,000?と3人の他の地主」さんんからも定借活用したいとの申込みが来ている。ビジネスはアイデアとやり方次第である。やり方が下手だから成功しない。「〇〇定期借地権推進機構」など実務をやったことがない素人の集まりでしかない。事実、札幌や千葉の推進機構から「実務をやったことがないから教えてほしい」と依頼がきた。権威だけで実務が分からない推進機構など入会してもなんの役にも立たない。僕らより20年遅れている。