★空き家問題は、何故解決できないのか?

◎現在、全国の空き家件数は約420万戸。

何故このように空き家が増え続けるのかである。

その原因は、
1、核家族化により子供が独立した住宅に住むようになった。

本当は3代が同居する家庭の方が幸福で豊かな生活が得られるのだが。

にも、関らず新築住宅は年50万戸増え続けている。

これには我が国では中古住宅の売買が少ないことにも原因がある。
2、空き家の相続登記が行われていなくて所有者が決まらないこと。

この登記には現在のところ罰則がない。

(登記遅滞による過料性はあるが事務が複雑になるために実際は過料されていな

い。過料されるのは商業登記のみである)

登記の中でも相続登記は難しい登記である。

遺言書や遺産分割協議が出来ないと登記できない。

また古い家屋では戸籍謄本を揃えるのが大変で、電話帳分くらいの厚さになること

もある。

この相続未登記を根本的に解決する方法がない。

仮に罰則罰金制を採ったとしてもそれほど効果があるとは思えない。
3、固定資産税軽減メリット。

家が建ち敷地面積が60坪以下なら固定資産税が6分の1に軽減される。

その理由で解体しない人が多い。

この解決は、人が住まいないで空き家になって10年でこの軽減措置を取り消す法

律を作れば解決できる。
4、市町村が空き家を買い受けて、移住者の住居として貸したり売買する。

町おこし事業の一貫である。

これから地方にサテライトオフィスが増えて行くので、この新興に地方自治体は積

極的に取り組む必要があるのではないか。

働き方改革で、オンラインで仕事をすることが普通になってきた。

コロナ感染で悪いニュースばかり続くが、唯一明るいニュースである。

このオンラインオフイスが拡大して行けば、過疎化する地方にとって人口減少の歯

止めになる。


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