業界も士業の先生方も最新の定借住宅の仕組みを知らない。大手も推進協議会も本当のことを知らない。相変わらず大手のやりかたが正しいと思っている。誤解と偏見のままになっているから定借住宅は普及していない。ユーザーを低所得者だと誤解し、土地の安い地方では出来ないと思いこんでいる。事実は逆でユーザーは年収500万円?1,500万円である。宅地価格は坪10万円から出来る。それを証明するために最近当社がコンサルした事例を紹介する。
1、場所。北陸地方の小都市。人口3万人。
2、宅地価格。坪12万円前後。
3、定借住宅地。5区画。1区画平均面積。60坪。
4、売却土地。5区画。1区画面積。50坪。これは造成工事捻出のために売却する。
5、事業主。地元不動産業者。
6、設計、建築協力業者 5社。
7、ビジネススキーム。設定転売方式。権利金方式。保証金方式など時代遅れである。
8、当社のコンサルの内容。
?現地視察。?地主面談。?地主さんに対する企画提案書および計算書提出。(権利金・敷金・地代・相続税評価額・固都税等)以上約30頁。※この農地は相続されたものである。現況田。
?銀行打合せ。造成工事について宅地売買までの繋ぎ融資。およびユーザーに対する住宅ローンについて。保全方法等をアドバイス。
?農業委員さんとの5条申請事前打ち合わせ。
?開発申請、造成工事について業者さんとの打合せ。
?建築会社5社に対して建築プラン各2種。計10種のプランと現地看板作成指示。
推奨プランという1種の設計コンペ方式を採用。建築費、諸費用も明記。
6、地主さんとの原契約書、転売契約書、特約契約書、重要事項説明書作成。双方調印する。(これはソフトで提供)
7、司法書士さんと登記の打合せ。(分筆・売買登記・借地権登記・地役権登記・保存登記・抵当権設定登記等。
◎以上に要した時間は2日間。当方のコンサル費用。税別50万円+2回分の交通費、宿泊費。
◎現状。造成工事完了は11月だが、既に5区画の定借土地の申込みが入る。また5宅地の売却土地も申込みが入る。つまり10宅地の土地が工事完了までに終わってしまった。この原因は地元新聞社が「北陸初の定借住宅」と記事にしてくれたからである。つまり「設計コンペ方式」が北陸初だったのである。
◎この成功で同じ地主」さんが近隣に所有する2,500坪も定借でお願いしたいと申し入れがあり、さらに別の地主さんからも定借依頼が来ている。
◎さて、事業主利益だが5宅地の販売手数料。5宅地の建築利益。この利益はキックバック方式か、建物売買契約にするかによって大きく異なる。また定借土地の管理手数料は地代の年5%である。