■「作品」と「商品」の違い。

「作品」と「商品」の違い。都市部の商品開発はこうする。

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新潟の建築会社である取引先の社長と建築現場に行った。

そこには5階建ての建物があり、1階はオーナーの店舗。2?4階が賃貸

マンション。5階がオーナーの自宅である。

社長は、このマンションの家賃収入で、自宅も店舗も含めてローンを払っ

ても年間150万円の家賃収入が残ると説明した。

僕は、こんな建築例があるのに何故宣伝しないのですか? 問うた。

社長はハットして、「そうだ、周辺にチラシを配布しよう」と気がついた。

建築会社にとっては「作品」だが、僕らから見るとこれは「商品」である。

商品だから沢山売るべきだと考える。

この現場は、新潟の高級住宅地の中にあり、建て替えを考えている人に、

自宅兼賃貸マンションをお薦めする「商品」である。

 

話しは変わるが、僕の近所の1キロ四方にAハウスが20戸ぐらい建築し

ている。いつもどこかで建築している。

完成前と完成後に見学会を行い、さらに周辺の建て替え受注を取っている。

すべて併用住宅である。

ちなみにAハウスの本体坪価格は100万円前後である。

1.自宅兼賃貸マンション。

2.店舗兼賃貸マンション。

3.自宅兼店舗兼賃貸マンション。

4.2世帯住宅兼賃貸マンション。

共通するのは、すべて3階建てであり、賃貸マンションが付いていること

である。

工法は鉄骨、軽気泡コンクリートパネル住宅である。

正直Aハウスのどこが良いのか分からない。

デザインも良くない。カラートーンも綺麗でない。

ブロックを積んだような住宅である。基礎まで時間がかかるが、そこからは

アット言う間に完成する。

A社のパネルは強度が弱い。金槌で叩けば簡単に割れる。

何年も前、鉄筋コンクリートパネルのT社から頼まれて、A社のパネルと

T社のパネルの強度比較パンフレットを作成し、実際A社のパネルを展示

場やお客様訪問の時、A社のパネルを割って見せて、T社に契約を変更さ

せた。絶大な効果があった。

この営業手法に違法性や法令順守義務違反はない。ところが「公序良俗性」

の観点からみればグレーゾーンとも言える。

このことがA社の耳に入り、T社に対して猛烈な抗議があった。

「自分の家を金槌で叩く人はいない」と。

最もである。それで中止したが、この前T社の社員に聞いたらコッソリやっ

ているとの事。(笑)

もうひとつ解せないのは、こういう都市部の併用住宅に、地元建築会社が、

ほとんど力を入れていない。

今後は住宅が360戸万余っているのだから、建て替えに力を入れるべき

だと思う。

鉄骨3階パネル工法など、どこの建築会社でも建築できるではないか。

先ずは「商品開発」を進めるべきである。

 

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